サニー達は4人で山に来ていた。自然の中での昼食に何とも言えない旨味を堪能した4人は再び動こうとすると突然一人の男が現れた。

「フローラさん、俺と付き合ってくれ!」
なんと男はフローラに求婚してきたのだ。彼曰くフローラに一目惚れしてきたとのことだが、マイケルは既に夫婦だから無理だと諦めさせるが、男は諦めなかった。

「何言ってるんだ、俺はスティーブングループの御曹司スティーブンなんだぞ。」
スティーブンと聞いたマイケルは彼がライバル企業の御曹司であることを知った。

「とにかく無理なものは無理だ。」
マイケルはスティーブンを返そうとするが、彼は諦めようとしない。すると彼はあることを提案した。

「じゃあ俺とマイケルで競技対決してマイケルが勝ったら俺は諦める。但し、俺が勝ったらフローラさんは俺のものだ。」
スティーブンはそう言うと川と川の間に二本のロープを張った。

「このロープに掴まって先に往復したほうが勝ちだ。もちろん途中で落ちたらその時点で失格だ。」
マイケルとスティーブはスタンバイすると競技が始まった。

互いに互角に進み、次第にマイケルが優勢となる。折り返しはマイケルがリードしていたが、スティーブンも追い上げてきた。互角の戦いが繰り広げられる中事件は起きた。

なんと子供が川に落ちて溺れたのだ。この状況を見たマイケルは川に飛び降り、4人は子供を引き上げて心肺蘇生をするが、全く反応がない。突然の状況にスティーブはただその場で見ることしかできなかった。もうだめかと思われた瞬間懸命の蘇生で子供は息を吹き返すと駆け付けた親のところに戻ったのだった。

戦いの結果スティーブンの勝利となり、サニー達は覚悟を決めた。

「本当にこれでいいの?」
サニーとルージュはフローラとマイケルに問いかける。

「正々堂々とやる以上負け惜しみはよくないわ。」
「時には諦めなきゃならん時だってあるからね。」
フローラがスティーブンのもとへ向かおうとしたその時だった。

「いや、負けたのは俺のほうだ。」
なんとスティーブンは負けを認めたのだった。

「俺は目の前で水難事故が起きてるのに何もできず自分の利益ばかり考えてた。たとえ失格と分かっても目の前で苦しんでる者を助け出す心得を持つ者こそフローラさんの旦那に相応しいと心の底で思ったんだ。それじゃ俺は仕事があるからこれにて失礼するよ。」
スティーブンはそう言うとどこかへ行った。

終わり

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